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気付きと調査

【急に別のものが】


ottotto.jpg


上の図をご存知ですか。
これは、遠くを眺めている若い女性に見えたかと思えば、
スカーフをかぶった老婆にも見える有名なだまし絵です。

このように、1つのものでも複数の見方があり、
別の見方に突然気付くという経験が人にはあるみたいです。

私も最近経験しました。


ottotto1.jpg


このおっとっと、普段は何の気なしに食べてしまっていました。
しかしある日、この箱に2つの袋があるのが気になり、
急に名探偵張りの直感が働きました。


ottotto1-2.png


これは、対戦用のデッキなのではないか。

さすが森永製菓。
こんなお菓子の楽しみ方を隠していたなんて気が付かなかったぜ。

一体どんな対戦をするのか興味が湧いてきました。
そこでまず、デッキの中身を調べることにします。

【調査へ】


ottotto1-3.jpg


こちらがおっとっとの中身を調べたデータです。
スーパーにあった5箱を買い占めたので10袋分です。

これにより、いくつかのことが分かってきました。

①1袋26gあたり概ね70~75個のスナックが入っている
②通常種は全種類確実に入っている
③通常種は最低で2個、最高15個を確認
④レア種は0~3個、複数入っていることもある

因みに、内容構成について森永製菓の電話窓口に問い合わせたところ、
「通常種についてはランダム」との回答を頂きましたが、
例えば、「ヒトデ30個、ウニ40個、カニ1個」のような構成になることはなく、
おそらく下限値(2個?)と上限値(15個?)が設定された上での
ランダムになっていると考えられます。

【対戦形式を推測する】

これでデッキの中身は把握できました。
実際の対戦ルールを考えてみましょう。


ottotto3.png


ottotto4.png


ottotto5.png


できました。
研究の結果、どうやらポーカーをベースとしたゲームのようです。


ottotto2-4.jpg


①ライフポイント
②対戦用仕切り
③対戦用の5個
④食べる用の5個
⑤手持ちスナック
⑥残りの総数を表示

【遊び方】


ottotto2-1.jpg


遊び方①:全7回戦終了時でのライフポイントの多さを競う


ottotto7.png


遊び方②:通常種の中で任意の1種類をデッキから選び、ライフポイントとする
※ライフポイントにしたおっとっとは以降ライフポイントとしてしか使えない

遊び方③:プレイヤーはデッキから対戦用の5個、食べる用の5個を対戦用仕切りの前にセットする
※いずれも1回使ったら全て食べなくてはいけない
※食べる用の5個は全て別の種類にしなくてはならない

遊び方④先攻と後攻を決定する(じゃんけんでもコインでも)
※先攻と後攻は回ごとに交代する

遊び方⑤:先攻が賭けるライフポイントを宣言する

遊び方⑥:後攻はそれを受け、「コール」「レイズ」「フォールド」を選ぶことができる
※コールは同等のライフポイントを賭けること
※レイズは相手のライフポイントに上乗せしたポイントを賭けること
※フォールドは降参すること。コストはライフポイント2個

遊び方⑦:⑥を受けて先攻は「コール」「フォールド」を選ぶ
※この場合のフォールドは、先攻が賭けたライフポイントを全て後攻へ差し出す

遊び方⑧:セットが終わったら仕切りをどかしてオープン


ottotto2-2.jpg


遊び方⑨:対戦用の5個について役の強さを判定し、勝敗を決定する

遊び方⑩:負けた方のライフポイントを勝った方へ移動させる

遊び方⑪:現在のおっとっと総数を相手に知らせる

遊び方⑫:③へ戻るを繰り返し、7回戦が終わってライフポイントの多い方が勝利
※どちらかのライフポイントが0になったらその時点で対戦終了とする

魅力

・心理的な駆け引きが楽しめる
・回が進むにつれ相手の手札が絞れていき、頭脳戦の様相を呈す
・お菓子であることを活かした、「食べて手札を間引いていく」要素が新しい

これぞまさに森永製菓のキャッチコピーである
「おいしく たのしく すこやかに」を体現したゲームなのではないでしょうか。

ゲームバランスは粗いながらも、概ね方向性は合っているはず。
答え合わせのために森永製菓の電話窓口で2袋にした理由を聞いてみましょう
(序盤でおっとっとの内容について問い合わせたときに聞いておけばよかった)。

「すみません、御社の製品のおっとっとについて一点お伺いしてもよろしいですか?」

「はい」

「先日、箱タイプのおっとっとを購入したのですが、中身が2つの袋になっていたんですね」

「ええ」

「これ、2つに分かれてるのって何か理由があったりするんでしょうか?」

「分かるものに聞いて参りますので、少々お待ちください」

よし、これで答えが出る
おっとっとをデッキと捉えたこの直感が正しかったのか、それとも勘違いだったのか。
決着が今!

「お待たせ致しました。こちら利便性のために2つに分かれているとのことです」

「利便性、と仰いますと?」

「はい、例えばご兄弟やお友達と気軽に分けて食べられるようにといった意図でございます」

「あっ、そうなんですね。大変勉強になりました。ありがとうございます」




ottotto2.png

勘違いでした

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天才的

すごいなぁ
おっとっとでゲームが出来るとは思わなかった
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