めきめきメモリアル
へー、ここが今日から3年間通うことになる高校かあ。
うねっている校舎がいいと言ったら、県内ではここしかないって紹介されたんだっけ。
ようし、勉強に部活に励むぞー。それに恋も。
わあ、大きな木だなあ。
どれくらい昔から生きてるんだろう。
ころころころ
実みたいな落ち武者「この木には伝説があってな。
卒業式の日にここで告白すると、必ずカップルになれるそうだ。」
くしゃ
おーい
おーいってば
?「なんだよ。親友の声も忘れちまったってのか?
俺だよ。中学のとき3年間一緒だった、タガメの要素を持つやつ、だよ」
お前もこの高校に入っていたのか。
タガメ「へへっ、当たり前よ。この高校には可愛い子が多いので有名だからな。
特にこの学年は、上玉揃いらしいぜうへへ」
そんな好色だったのか。
てっきり水辺で小さな魚を捕まえたり、卵を産んで繁殖することしか興味がないと思ったよ。
タガメ「おい見ろよ。あそこにいるの、あああ崎舞子だぜ」
タガメ「中学じゃあまりの美貌に誰も近づけなかったって噂だ。
おまけにこの学校に8番目か9番目かの成績で入った秀才らしい。
まあ、高根の花ってやつだな」
あああ崎「知っている。秋が、来るということ。
像には、種類があること。
権利にも、色々あること」
タガメ「すげー知識量だ。高校生とは思えないぜー」
ふーん、けっこう可愛いじゃん。
ネコ耳をつけてるから、実はコスプレが好きなのかも。
キーンコーンカー…ズズズ…ズズズズズ…
新入生の皆さんは、集まるといい
春らしく、集まるといい
タガメ「おっといけねっ。入学式から遅刻は勘弁だぜーじゃあな」
まったく騒々しい奴だ。タガメの要素も持っているし。
でもま、楽しい学園生活になりそうだ。